2012年9月11日火曜日

車両製作で満足をしない(訓戒


9/9のチーム錬で、復帰後初めて朝からフルに走りました。
乗り換え後、初めて生105%が出ました。
TYZM時代のチーム練ベストは103%台だったと思うので、もうちっと。

全然練習できてないのにタイムは出る。
これまでのSRX時代、TYZM時代、自分は反復練習の量だけならまずたいていの選手には負けない自信がありました。
TYZMでの8の字GPベスト、25秒79は、全日本クラスだと自負していますし、
SRXでC1に昇格した直前では、反復練習詰め込みすぎてストレスで眉毛がハゲました。
だけどその一方で「こんなに人の言うことを聞かない選手も珍しい」とあきれられる選手でもあったと思います。
TYZMは作った段階からキャブのボックス化を指摘されていましたし、スイングアーム長の考察についても言われ続けましたが、
結局やらなかったし。
言訳をすれば、
反復練習で地力はつくし、体力はつくし、タイムも伸びる。
まずはスポーツなんだから、フィジカルだろ!
細かいセッティングを続けて調子を崩したくない。
そもそもバイクいじるの面倒くさい。
バイクいじるの嫌いです俺は!

だったのですが、実はこれが自分の最大の弱点だったのかもしれないと気づきました。
つまり、反復練習依存で、車体作りの試行錯誤を放棄する。これが弱点だ!
今は、その反復練習を詰め込む気力がありません。 だけどこれが、自分をを変えるチャンスかもしれない!
というか、「人の話を聞く産廃」になったら、みんながあまりに車両作りで色々試行錯誤していて驚いたというのもあります。

そして同クラスのC1。激戦区ですが、ここに先日上がったばっかりのNGKR選手が、凄く刺激になってます。
WR250XでC2までを戦った彼はノービス時代から見所のある選手で、とにかく上昇志向がすさまじい。
もともとフィジカルが強いのもあって走りが派手で、別格の雰囲気があった。WR450Fモタードに乗り換えたらサクッとC1昇格してきました。初めて見たときから「こいつは来る」と思って目をつけていた選手がライバル戦線に殴りこんできて、これはこれで凄い嬉しいです。
ですが彼が、車体作りを諦めない。アレやってこれやって、まだやるの、まだやめない。
その姿勢を見て、完全に負けたなって思いました。まだタイムでは勝ててるけど、試行錯誤の努力でまるで負けてる。
反省してます。



さてその車体についてですが、

先日の練習で、実はすでにネタが尽きた感があります(笑)
このまま走りこみじゃねえ?って思っちゃう。
駄目だ駄目だ! とにかくいじって間違ったら戻せばいいと言うのは、チーム代表の口癖です。
なので書いてまとめる。

1・サスは一回作って、結果を見て修正を加えた段階だが、現状不満あまりなし。ただ路面と相談できるぐらいのセッティング技術は身につけるために、常にテストはすること。あとペースが上がればサスも変わる。サスはずっといじり続けるもんだと、覚悟すること(TYZMなんか2回レート変更したら、ずっとそのままだった・反省)。

2・ハンドル切れ角について、増やす方向で徐々にセッティングしていたが、ここで満足せずにもっと増やす方向でも考えたい。どこまで増やして、ボディワークがついてくるのか。増やした場合Fのセッティングも同時に動くと思う。面倒くさがらずに試すこと。

3・ギア比についてはショートに振っていい結果だったので、この前後を試す。
現状は14/44
とりあえずFの15Tバージョン試す
15/48とかも試す
ただ、コースでのタイムも大事だが、基本はフルロック、停止状態からの脱出加速がベストなのかどうかで、シフトの手間やエンブレの逆効果を恐れてロングに振るのは論外だと教わった。 ベストの加速を得た段階でコースに弊害が出るなら、スリッパーやその他の手段も考慮。結局TYZM時代はスリッパー買っただけで入れなかったなあ(涙

4・とかいいつつもうちょっとシフトアップポイントを遠くにしたいので、ハイカムかCDIで少し対策? 内圧バルブも試す。

5・タイヤの空気圧管理について。一発決めてOKじゃなく、もっと色々試す。現状は人から聞いた数字で、自分で乗って小修正しておしまい。なんてずぼらな…

6・Fブレーキ関係。ノーマルキャリパーで全然不満感じてないんだけど、他の選手の乗るとつんのめるぐらい効く。これはどうなんだろう。もっとブレーキ使えと言われてるから、キャリパー変更も考えたほうがいいのかなあ…。これは正直、余り気が乗らない。

7・車体の軽量化について。どこを減らそう…。一番重いシートレールは取った。ヘッドライト周り、競技のときだけ軽量化する? 

8・面倒でやってないラジエターファン(ファンを買って数ヶ月

9・ポジション関係、シートはチーム代表が引いた線で削ってそのまま。ハンドルは一回位置決めてそのまま。これも微調整を試してみること。

10・回転結構小さいねと言われる。本当か? モタードのなかでダントツで長いけど、色々いじって行きどまったら、スイングアームの加工、ステムの加工も考える。ただこれをやると、サスはやり直しだな……。でもみんなやってる。みんな車体をいじる努力と気力が凄いと思う。


書き出すと一杯ある! ちなみに書き出す前までは「ネタつきたなあ」と本気で思ってました。

このぐらいの試行錯誤はみんながやってるわけです。特にモタで自分と並んでいるC1上位は大体スイングアームのショート化ぐらいやっている。自分にもしアドバンテージがあるとしたら、圧倒的反復練習で培ったフィジカルだけです。それを継続しない以上、俺も別の戦いを始めなければ!



最後にロードのほうの国際Aから貰った言葉(一部編

練習には目的を持たなきゃいけません。ただしその目的の中には闇雲に走ってマシンを知るっつーのも、立派な目的の一つであり必須なんですね。マシンを知らなきゃ違いを指摘できないし、飽きるほど知ってこそ次の(正しい)妄想も沸くわけです。
しかしその反面「乗らなければ上手くなる」という話もあります。これは乗っているだけだとデータは溜まるけど整理できないから何も出来ないけど、乗ってないならば乗っていたときの情況を思い出しつつそれを多角的に解釈して妄想を得るという方法でっす。
乗れれば乗れるだけ乗るべき、しかし乗ったからといって成果が出るわけじゃない

金言だなあ




2 件のコメント:

  1. 国際Aからもらった言葉・・・


     って、おんなじこと10年言い続けてるやんけー!!


    ようやく話は聞くようになってきたが、
    忘れっぽいところはまだ治す余地があるようだ・・・。

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    1. 許せw ていうか俺は10年も競技やってないぜw
      でも貰った言葉は全部憶えてるとおもうよ♪

      課題なく漫然と走るな
      走ってないときにやれることやれ
      考えない人間は速くならない
      追いつくではなく追い抜くイメージでやれ
      どんどんいじって駄目なら戻せ
      データ取れ

      まだまだあるなあ…

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