2013年4月30日火曜日

4/29【カントカジムカーナ練習会】・競技について熱く語る


GWなので、久々に暑い競技日記を書いてみます。

ZKRから一日あけて、連休頭の練習不足を解消するために設定された『カントカジムカーナ練習会』に参加してきました。主催のぴーちゃんに感謝!

今回は、久々にスイッチが入った練習でした。面子はノービス選手からA級までですが、比較的ノービス率が高い印象。昨今定番となりつつある4班制のタイムアタックを1日みっちりシステムで、
と書いている傍で猫のバトルが始まり毛が舞う。
まあいいか。
コース設定は加速区間が大きく細かいフルロック→フルロックは少なめ設定で、少しSS向け? VTRは不利だと思う。モタードは分からないけど、俺は好きなレイアウトです。

指標選手は
我がHUNTERの熊、A級ぼりべあ選手WR450F
沸血義理SBチャンプ、A級どすこい朝N選手ZX10
大人毛ない18歳の主催、B級ぴたはは選手DRZ400
雨でもフルバンクからウイリー、B級和D選手WR450F

とりあえず前回なんとか練のデモアタックで、不調だったぴーの1%落ちだったので、今回はセッティングを詰めてきたぴたの2%落ちを目指す(小さい。
いや、安定して103%台のぴーから2%落ちなら、想定トップ比105%でC1表彰台戦線のはず。

また、ライバルとして潰さなければならないC1選手は、
19歳のC1最速VTR、しゃんば痢!!VTR250
俺様が発掘した(?)C1最熱、ヨN選手WR450F
俺様が引退中にスピード昇格してきた、かつZ選手Dトラッカー
リッターネイキッドをミニバイクみたいに切り返すわけの分からない身体能力、T家選手R1000(乗り換えた
事務屋がこんなにジェントルであっていいはずがない、中N選手NSR250R
C1でサーキットバトルしたら多分優勝(でも回転サイテー)、T柴選手CBR600RR

このようになります。加えてC2~Nで、総勢39名とか37とかそんな感じだったと思う。

さて

通常、こうしたタイムアタック練習会では、今の自分の実力を考えた上で、朝の段階で指標選手やライバル選手との比率を考えながら、どこに食い込むかを定めてアタックを繰り返していきます。
当然、練習会で上位シードを食えなければ昇格は遠い。下位シードに食われたら心に深い傷を負います。
また、同クラスの選手のなかでも、内心の格付けはあり、敵わないと思っている選手には食らいつく。「こいつにゃ負けないだろ」と思っている選手や、どんぐりの背比べを続けてきた選手に抜かれれば、とてつもない苛立ちが火をつけ走りは荒くなりゴール後にヘルメットをトランポの中に投げたりします(一部)
つまりジムカーナ選手とは、このようにちっぽけなプライドと自分のポジショニング意識の中で、少しでも這い上がろうと努力を続ける人々なのです(一部)

で、ジムカーナ競技の何が楽しいのか。

まあ、色々な温度で競技に挑む選手はいるわけだけど、自分にとっては競技の最大の魅力とは、こうして自分のポジショニングと仮想敵を明確にした上で、頭沸騰させつつコンマ1秒を削っていく感覚です。そうした意味で、産廃にとってジムカーナ競技は「己の限界と戦う競技」「昨日までの俺を超える競技」ではなく、明確に見えるライバルと横並びで競り合うレースです。
同じコースに複数台車両が出て競り合うことのないジムカーナだけど、これは紛れもないレースであります。

で……ヌルいことを言うと、反復練習や平日のイメトレといった努力を放棄し、半引退状態にある自分のような選手にとって、正直このような練習会はきつい。なんというのだろう。「守るべきプライド」「目指すべきポイント」がない状態で走っても、熱くなれない。楽しくない。
自分が言う「競技スイッチが入らない」という状態は、この守るべきプライドがない状態なのだと最近わかってきました。
練習を詰め込み自分を追いこんでなければ、ライバルに離されるのは当たり前で、その時点でプライドがない。こんなに練習してるのに負けるわけがねえ!というプライドがない。
「こんなに練習を続けている俺」よりも伸びてくる選手に対する愛情というものも薄い。
しかも練習してない癖に、きちんと練習を続け戦い続けているライバルよりタイムを出してしまったりすると、とてつもなく申し訳ない気分になるし、場違い感が甚だしい。
すなわち、熱くなれない。
ことごとく、レースとしてのジムカーナが好きだからこそ、スイッチ入らないんだと思います。

そんな自分の選手としてのポジションが見極められずに1年。
ですが昨日の練習でバチっとスイッチが入ったのは、ライバル勢の面子が良かったからに他ならない。


はい。
ジムカーナ選手(の一部)は、ライバル選手に対して結構さまざまな考察をしています。

しゃんば痢選手は19歳という若さながら、若さの勢いだけでなく非常にテクニカルな進化をしてきた選手です。正直、今の彼に自分が敵うセクションはほとんどないと思う。あらゆるセクションで、俺より「速い」かどうかは分からないけど「上手い」。学生という制限のある中で資金のかかるモータースポーツに挑む姿も感動的です。だけどそんな彼をぶっ潰したくなるのは、何より、むかつくから! 態度が! もう、立ってるだけで喧嘩売りたくなります。こんなに他の選手に負けたくないと思わせる選手も珍しい。まあ、日常的には非常に礼儀正しい好青年です。選手でなければ。

よN選手はジムカーナ競技にデビューする前から知っている選手で、その頃から「別格認定」をしていました。非常に身体能力と突っ込みメンタルの強い選手で、上半身をガンガン使って車両を旋回させまくる姿は、ノービス時代から惚れ惚れするほど。ところがそれにとどまらず、車体の作りこみやボディワークの改善についても非常に情熱的というか熱すぎで、考察力というか日常生活の中で競技のことを考えている時間がハンパない。彼については潰したいというのではなく
、壁となって立ちはだかってさらに伸びて欲しい選手です。もう、車体作りも人間も、敵うところはないし追い越されてしまったけど、そこは競技6年もやってる老害の意地で立ちはだかりたい。

昨日は主にこの2人が俺に火をつけまくってくれましたが、同クラスもいい面子です。

かつZ選手は自分が引退よぼよぼな感じのうちに一気に上がってきた選手ですが、天才肌で丁寧で、でも思い切りがいいというのが、率直な印象。前後キャスト、スイングアーム40㎜もぶった切ったDトラは、ローパワーながら目茶扱いやすく、何よりすげー小さい。そして走りにミスが本当に少なく、まあハスクに乗り換えたら即B昇格だなもう。彼も別格系です。でも正直、まだ負けたくない! 理由はいけめんだから。

T家選手は、惚れてます。どういう身体能力をしているのか分からないけど、C1昇格まではGSX1400の糞巨体を糞寝かして糞スピードで切り返し、しかもラインがミニバイク! 彼は俺がTYZM250Rを引退で手放した後、ジムカーナ遊びでも復活したいと思った時期に某練習会場で目撃し、一目ぼれしました。ミニを捨てた俺に、1400ccネイキッドでミニバイク走りをするオッサンがどれほど輝いて見えたか! 昇格後、R1000に乗り換えてしまいましたが、俺としてはそんなもの売っぱらって1400でSB一発A級昇格して欲しい選手です。

中N選手は自分より1年か2年かあとからBROSで競技参戦した選手で、C1クラス底辺をSRXで足掻き砕けていた自分を、NSRに乗り換えてすいっと抜いていった選手です。その後TYZMに乗り換えてすいっと抜き返してやりました。SRXバーサスBROSという80年代末の対立構図をもっていた自分にとって、NSRに乗り換えやがったショックは今も覚えています。産廃、とてつもなく忘れっぽいのですが、こうしたことは憶えています。こういうところに記憶容量を使っているから駄目なのか。でも非常にジェントルマンでいい人なので、喧嘩が売れない!

T柴選手は、コーススラに出したらC1トップというかB級も食うぐらいの糞速さなのですが、めちゃめちゃ馬鹿でかい回転でタイムロスをする偉い人です。と思っていたら、しばらく地方転勤で会わないうちに、回転が小さくなっている
!! 男子3日見なかったらかつ目して3度見ろという格言を思い出しました。トミンサーキットのBコースをウォームアップにして行われたJAPANで、ブッちぎられた恨みは忘れません。

このように(一部の)ジムカーナ選手は、それぞれのクラスごとに身近な『殺すリスト』を作成し、各ライバルを観察し惚れ込み、リザルトに一喜一憂しつつ殺すリストを更新し続け、競技モチベーションを昇華させてゆくのです。

そして昨日は半引退選手の自分にとって、残っている数少ない殺すリストの選手が数名でていたこと。朝一番から参加できたこと。途中で主催のぴたを8の字トレインで殺そうとしてスイッチが追加で入ったことなどがあり、ラストまでいい感じに競技者魂をプチ復活させつつ走りこむことができました。


だがリザルトは。。。。。

TOP ボリベア 88秒457
そこから
2 朝N選手88秒台中盤
3 ぴたはは選手89秒前半
4 和D選手90秒フラ
とAB級選手が続き……

5 しゃんば痢選手90秒265
6 そして俺、90秒618
7 さらにヨN選手90秒919
8 かつZ選手91秒324
と続いていくのでした。

ボリベア比で102.44%
ボリベア選手もコンスタントに103%台には入れる選手なので、想定トップ比105%台? ただし自分が安定してタイムを出せたのは91秒台。しゃんば痢は90秒台をコンスタントに出している。ここでかつてなら殺すリストが赤字表記になったのですが、今の自分ではピンク色表記ぐらいです。ひとまずこいつに喧嘩を売り続けていけば、ヘタレ状態の俺でもじわじわ伸びていくことができるかもしれません。
そーいえば、似たようなポジションの指標として今回参加していないK村選手ハスクSM450Rとかもいるのですが、正直どれだけ彼にセンスがなくて、苦労して今のポジションに上り詰めたか尻の穴の棒まで知っているので、そして離されすぎて、喧嘩売れません(涙

なお
シード比率の少ない今回の練習会、いいノービス選手も色々発見できております! やっぱり競技は、熱くならないと!





このように、ジムカーナ競技は純粋な闘争心を満足させることのできる競技でもあり、かつ自分自身を乗り越える戦いの醍醐味も味わえる、とても素晴らしい競技です。
読者にノービス選手、これから参戦したいとおもうライダーがどれほどいるのか分かりませんが、長い文章失礼いたしました。


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